注意点
※本記事は2026年7月23日時点の情報をもとに作成しています。サービス内容や利用条件は変更される場合があるため、口座開設や取引の前に各証券会社の公式情報をご確認ください。
※株式などの金融商品には、価格変動によって損失が生じる可能性があります。本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
株主優待を始めるために証券口座を作ろうとすると、候補に挙がりやすいのがSBI証券と楽天証券です。
どちらも国内株式を幅広く取り扱っており、条件を満たせば国内株式の売買手数料を無料にできます。また、株主優待銘柄を探すための検索機能も用意されています。
そのため、「株主優待を始めるなら、SBI証券と楽天証券のどちらがよいのだろう?」と迷う人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、現物株を購入して長期保有するだけなら、両社に決定的な差があるわけではありません。
- 楽天カードや楽天ポイントを使う人は楽天証券
- 三井住友カードやVポイントを使う人はSBI証券
- 権利付最終日の通知を重視する人はSBI証券
- つなぎ売りの注文を分かりやすく行いたい人は楽天証券
この記事では、手数料やポイントだけでなく、株主優待の探しやすさ、権利日の管理、つなぎ売りの使いやすさというカブメシならではの視点から、SBI証券と楽天証券を比較します。
この記事の結論
現物で優待株を長期保有するだけなら、生活圏に合う方を選んで問題ありません。
そのうえで、権利付最終日をアプリで確認したい人にはSBI証券、つなぎ売りに必要な注文をまとめて行いたい人には楽天証券が向いています。
SBI証券と楽天証券の比較表
| 比較項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 国内株式の売買手数料 | 条件達成で無料 | ゼロコースで無料 |
| 主なポイント | Vポイントなど | 楽天ポイント |
| ポイントで国内株式を購入 | 対応 | 対応 |
| ポイントで投資信託を購入 | 対応 | 対応 |
| 株主優待検索 | 対応 | 対応 |
| 権利付最終日の通知 | 株アプリで対応 | カレンダーなどで補完 |
| つなぎ売り | 対応 | らくらく優待取引に対応 |
| 向いている生活圏 | Vポイント・三井住友カード | 楽天ポイント・楽天カード |
ここがポイント
手数料やポイントだけを見ると似ている部分もありますが、株主優待目線では、SBI証券の権利日通知と楽天証券のらくらく優待取引が大きな違いです。
国内株式の売買手数料は条件を満たせば両社とも無料
SBI証券の国内株式手数料
SBI証券では、「ゼロ革命」の条件を満たすことで、インターネットによる国内株式の現物取引と信用取引の売買手数料が無料になります。
対象になるためには、インターネットコースを利用し、各種取引報告書などの交付方法を電子交付に設定するなどの条件があります。
楽天証券の国内株式手数料
楽天証券では、「ゼロコース」を選択することで、国内株式の現物取引と信用取引の売買手数料が無料になります。
ゼロコースを利用するには、楽天証券のSORおよびRクロスの利用に同意する必要があります。
株主優待目的で国内株式を現物購入する場合、条件を満たせば両社とも売買手数料を抑えられます。
- 信用取引の金利
- 貸株料
- 配当金相当額
- 電話注文など無料対象外の取引
- 外国株式や為替に関する費用
売買手数料が無料でも、すべての費用が無料になるわけではありません。自分が利用する取引方法について、事前に各社の公式サイトで確認しましょう。
楽天ポイントを使う人には楽天証券が合いやすい
普段から楽天のサービスを利用している人は、楽天証券を生活に組み込みやすいでしょう。
- 楽天カード
- 楽天ポイント
- 楽天銀行
- 楽天市場
- 楽天ペイ
楽天証券では、楽天ポイントを投資信託だけでなく、国内株式の現物取引にも利用できます。
すでに楽天ポイントを日常的に貯めている人であれば、新しいポイントサービスを一から覚える必要がありません。カード、銀行、買い物、ポイントまで含めて楽天のサービスを多く使っているなら、楽天証券は自然な選択肢になります。
楽天証券が向いている人
- 楽天カードを利用している
- 楽天ポイントを貯めている
- 楽天銀行を利用している
- 楽天のサービスに資産運用もまとめたい
- 将来的につなぎ売りを利用したい
- 優待銘柄を取得方法別に探したい
Vポイントや三井住友カードを使う人にはSBI証券が合いやすい
普段から三井住友カードやVポイントを利用している人は、SBI証券との相性を確認してみましょう。
SBI証券では、Vポイントなどを国内株式や投資信託の購入に利用できます。すでにVポイントを日常的に利用している人であれば、ポイントを分散させず、資産運用にも活用できます。
また、SBI証券には、株主優待銘柄を細かな条件で絞り込む検索機能や、権利付最終日を知らせる通知機能があります。
SBI証券が向いている人
- 三井住友カードを利用している
- Vポイントを貯めている
- 優待・配当の権利付最終日を通知してほしい
- 優待銘柄を細かな条件で探したい
- SBI証券を資産管理の中心にしたい
株主優待銘柄は両社で探せる
SBI証券の株主優待検索
SBI証券の株主優待検索では、優待内容や権利確定月などから、優待実施銘柄を絞り込めます。
優待品から銘柄を探し、そのまま企業情報や株価、業績なども確認したい人に便利です。
楽天証券の株主優待検索
楽天証券の株主優待検索では、銘柄名、優待内容、必要投資金額などから銘柄を絞り込めます。
- 買って獲得
- つなぎ売りで獲得
- らくらく優待取引で獲得
取得方法から検索結果を切り替えられるため、現物株を長期保有する人だけでなく、つなぎ売りを検討している人にも分かりやすい構成です。
優待情報は企業の公式発表も確認する
証券会社に掲載されている優待情報は、制度変更の反映に時間がかかる場合があります。実際に株を購入する前には、優待を実施する企業の公式サイトや適時開示で、対象株数、権利確定日、長期保有条件、優待内容、制度変更や廃止の有無を確認してください。
権利日を忘れたくない人にはSBI証券が便利
株主優待を受け取るためには、企業が定めた権利付最終日までに必要な株数を購入し、保有している必要があります。
SBI証券の株アプリでは、株主優待や配当の権利付最終日について、事前にプッシュ通知を受け取れます。通知する時期は、権利付最終日の1~5営業日前から選択できます。
- 次回の権利を取得したい銘柄
- 買い増しを検討している銘柄
- 優待と配当の両方を確認したい銘柄
こうした銘柄を登録しておけば、権利日を確認しやすくなります。
カブメシでは、権利月から株主優待の体験を探すページも公開しています。
つなぎ売りを分かりやすく行いたい人には楽天証券
楽天証券には「らくらく優待取引」があります。
一般的なつなぎ売りでは、次の注文をそれぞれ行います。
- 現物株を買う
- 同じ銘柄・株数を信用取引で売る
- 権利落ち後に現渡しで決済する
楽天証券のらくらく優待取引では、これら3つの注文を1回にまとめて発注できます。忘れやすい現渡注文も、最初の注文時に予約できます。利用には信用取引口座が必要です。
注意点
つなぎ売りは無料で優待を取得できる方法ではありません
- 信用取引の貸株料
- 配当金相当額の支払い
- 制度信用取引を利用した場合の逆日歩
- 一般信用の売建在庫がなくなる可能性
- 現物買いと信用売りの片方しか約定しない可能性
一般信用取引では原則として逆日歩は発生しませんが、貸株料や配当金相当額などの費用は発生します。また、NISA口座で保有する株式は現渡しに利用できません。
初めて株主優待を取得する人が、最初から無理につなぎ売りを利用する必要はありません。まずは実際に利用したい優待や、応援したい企業を探し、現物株を保有する方法から始める選択肢もあります。
長期保有する優待株は口座を分散しすぎない
株主優待投資では、一定期間以上の継続保有を優待条件にしている企業があります。
- 1年以上または3年以上の継続保有
- 複数回の株主名簿への記載
- 基準日時点で一定株数以上を保有
長期保有銘柄を一度売却して買い直すと、継続保有の判定が途切れる可能性があります。また、証券会社間で株式を移管する場合や貸株サービスを利用する場合も、企業ごとに長期保有の判定条件を確認してください。
ここがポイント
細かなポイント還元率やキャンペーンの違いだけでメイン口座を頻繁に変更すると、保有株や取引履歴、損益の管理も複雑になります。
大きな不満がなければ、長期保有する優待株はメイン口座にまとめ、必要な機能だけサブ口座で補う方法が管理しやすいでしょう。
SBI証券と楽天証券を両方開設する方法もある
SBI証券と楽天証券のどちらか一つしか口座を持てないわけではありません。両方に通常の証券口座を開設し、目的に応じて使い分けることもできます。
メイン口座に向いているもの
- 長期保有する優待株
- 普段確認する保有資産
- 投資信託の積立
- NISAで保有する商品
サブ口座に向いているもの
- IPOへの申込み
- つなぎ売り
- 特定の取引機能
- メイン口座にないサービスの補完
ここがポイント
最初はメイン口座を一つ決め、必要になった段階でサブ口座を追加する方が分かりやすいでしょう。
NISAを利用する金融機関は年ごとに一つ
通常の証券口座はSBI証券と楽天証券の両方に持てますが、同じ年にNISAを利用できる金融機関は一つです。
NISA口座を利用する金融機関は年単位で変更できます。ただし、変更前の金融機関のNISA口座ですでにその年の買付けをしている場合、その年分の金融機関は変更できません。
株主優待目線では結局どちらがおすすめ?
SBI証券がおすすめの人
- 三井住友カードやVポイントを利用している
- 権利付最終日をプッシュ通知で確認したい
- 優待銘柄を細かな条件で絞り込みたい
- 現物株を中心に長期保有したい
楽天証券がおすすめの人
- 楽天カードや楽天ポイントを利用している
- 楽天のサービスに資産運用もまとめたい
- 優待銘柄を取得方法別に探したい
- 将来的につなぎ売りを利用したい
どちらにも強く当てはまらない場合は、スマートフォンアプリの見やすさ、保有資産の確認しやすさ、入出金のしやすさ、普段利用する銀行との相性を確認しましょう。
ポイント還元のわずかな違いよりも、日常的に確認しやすく、間違えずに操作できることの方が重要な場合もあります。
届いた株主優待はカブメシで記録・管理
証券会社では、優待銘柄、必要投資金額、保有株数、権利確定月などを確認できます。
一方、実際に優待が届いた後には、優待券の有効期限、利用した店舗、使った金額、残っている枚数などを別に管理する必要があります。
カブメシでは、受け取った株主優待の利用体験を記録できます。
- 利用した企業
- 優待を使った日
- 利用した金額
- 利用した店舗や施設
- 写真
- 感想やメモ
- 公開・非公開の設定
証券会社で優待銘柄を探して保有し、届いた後の利用体験はカブメシで記録する。この2つを組み合わせることで、優待を受け取って終わりにせず、実際にどれだけ活用できたかを確認できます。
よくある質問
SBI証券と楽天証券の両方を開設してもよいですか?
両方に通常の証券口座を持つことは可能です。ただし、最初から多くの優待株を複数口座へ分散すると管理が複雑になります。まずメイン口座を決め、必要な機能が出てきたときにサブ口座を追加する方法が分かりやすいでしょう。
株主優待目的ならSBI証券の方がおすすめですか?
権利付最終日の通知を重視する人にはSBI証券が向いています。一方、楽天証券には、つなぎ売りに必要な注文をまとめられる「らくらく優待取引」があります。現物株の長期保有を中心にするか、つなぎ売りも利用するかによって判断が変わります。
楽天証券でも株主優待銘柄を探せますか?
楽天証券にも株主優待検索があります。優待内容や必要投資金額から検索できるほか、現物購入、つなぎ売り、らくらく優待取引という取得方法別に銘柄を表示できます。
証券口座を開設すれば株主優待を受け取れますか?
証券口座を開設しただけでは株主優待は受け取れません。権利付最終日までに企業が定める株数を購入し、保有する必要があります。企業によっては、一定期間以上の継続保有など、追加条件が設定されています。
NISAはSBI証券と楽天証券の両方で使えますか?
通常の証券口座は両方に持てますが、同じ年にNISAを利用できる金融機関は一つです。金融機関の変更は年単位で可能ですが、その年にすでにNISA口座で買付けをしている場合、その年分の金融機関は変更できません。
届いた優待券の有効期限も証券会社で管理できますか?
証券会社では保有銘柄や権利日を確認できますが、届いた優待券の有効期限、残り枚数、利用履歴などは別に管理する必要があります。カブメシでは、届いた後の優待体験や利用金額を記録できます。
まとめ:生活との相性と使いたい優待機能で選ぼう
SBI証券と楽天証券は、どちらも株主優待投資を始める際の有力な候補です。
- 楽天カードや楽天ポイントを使う人は楽天証券
- 三井住友カードやVポイントを使う人はSBI証券
- 権利付最終日の通知を重視する人はSBI証券
- つなぎ売りを分かりやすく行いたい人は楽天証券
- すでに問題なく使っている口座がある人は、細かな差だけで無理に移らない
大切なのは、ポイント還元やキャンペーンが少し変わるたびに口座を変更することではありません。自分の生活に取り入れやすく、保有株を長期間管理しやすい証券会社を選ぶことです。
証券会社で株主優待銘柄を探し、優待が届いた後はカブメシに利用体験を記録してみてください。自分がどの優待をどれだけ活用できているかが見えるようになると、今後保有する銘柄を考える材料にもなります。
参考にした公式情報
最終更新日:2026年7月23日

